NOROSHI FARM Online Shop

2026/04/07 12:00

いつも、のろしファームをご愛顧いただきありがとうございます。いよいよ、今年のお米作りが本格的に始まりました。
苗づくり、肥料散布、田起こし、代掻き、そして最後の田植えを一つのゴールにスタッフ一同日々奮闘しております。

あこがれの里山とは

のろしファームが耕作している田んぼのほとんどが「里山」と呼ばれるところです。
私が農業で生計を立てていくことを志してまだ間もない頃、里山の考え方について影響を受けた映画の一場面があります。高畑勲監督の「おもひでぽろぽろ」です。
山形の有機農業に挑戦するトシオが、「都会人が憧れる里山の自然は、人の手によって作り上げられた」ことを強調する場面があります。これには私自身大きな気づきを得ました。棚田も、田に水を引くための小川や用水も、薪を得るための林も全て人が長い年月をかけて作り、相当な労力をかけて管理してきたものです。
「田舎=手かずの自然」というイメージは、実は一種の幻想であることもトシオは主張します。都会と農村を単純に対立する関係として捉えるものではなく、都会にいようが農村にいようが大きな枠組みでは、自然と人間の関係性に変わりはないのです。

共同作業のきずな

里山の田づくりは、田起こしではなく、「いざらい(用水掃除)」から始まります。
▲冬の間に泥で全部埋まった水路

集落総出で冬の間水路に溜まった泥や落ち葉をスコップで上げるのですが、雪解けの水分を多く含む堆積物は相当な重さで高齢化した農家には相当な重労働です。それでも、ずっと守ってきた水路や田んぼを「自分たちの代で絶やしてはいけない、自分たちの里山の景観や暮らしを自分たちで守るんだ!」そんな意気込みで励まし合いながらの作業です。

▲稗畠集落のみなさんと

のろしファームからは総勢7名20代中心に若手が参加しましたが、彼らの活躍と共に10年後の里山の未来は自分たちにかかっていることもひしひしと感じる日となりました。「いざらい」の心地よい筋肉痛と疲労感=里山への憧れになることを願って、2026年のお米作りのスタートです。