2025/12/08 16:27
日頃より、のろしファームをご愛顧いただきありがとうございます。

鹿熊集落と棚田 2025年晩秋
さてさて、先月に引き続きドラマの話題です。TBS系列で放送中の日曜劇場「ロイヤルファミリー」に毎週夢中になっています。
ちょっとした自慢話ですが、大学の先輩が、取材協力という形で制作に関わっていまして、丁度放送が始まった10月に数年ぶりに飲む機会があり、色々と話を聞かせてくれました。
先輩は、若くして父親から馬を引継ぎ「馬主」となり、父親が創業した印刷会社も継いで「経営者」になりました。
ドラマのストーリーは「血統、相続、事業・・・」様々な継承を軸に描かれています。
「未来に棚田を繋げたい」思いで会社を立ち上げた私にとって「継承」というテーマには共感する部分が多くあって毎週楽しみに視ています。
私にとって「継承」とは先ずは「農地」です。
これまで、農地の存続について地域の方々とお話しする機会が多々ありましたが、私の思っている未来の為に今やらなければいけない事と、地域の方の「それ」とは一致しないことも多く悩むことが多くありました。
何事も事業を続けるためには、私たちが地域を見る目線と、地域が私たちを見る目線を合わせなければいけません。想いの熱量も違うので、歩幅を合わせるのも大変で、付け焼き刃的な感情だと長く続きません。
やはり、同じ目線で、同じ歩幅で長く歩んでいく為に必要なのは「仕組み」で、ようやく、この仕組みづくりに向けて地域と共に動き出したことは、2025年一番の収穫でした。

継承するということは、単に「受け継ぐ」ことでもなければ「何かを切り捨てる」ことでもないです。
受け取ったものの中から、何を自分のものにして、何を変化させて、何を切り捨てるのかを決めなおす作業から始まるのだと思います。
継承とはある一時点の状態ではなく、「常に考え直して選択しつづけること」が継承なのです。

私の棚田の継承はまだまだ始まったばかりですが、今年も、のろしファームの仲間たちと、地域の皆さんと、そして私たちを支えてくださるお客様と共に無事走りきることができました。ありがとうございました!
この場をお借りして感謝申し上げます。
受け継がれていく未来に向かって来年も全力で走り抜けますので変わらず応援よろしくお願いいたします!
それでは、良いお年をお過ごし下さい。
