2025/04/09 13:48
いつも、のろしファームをご愛顧いただきありがとうございます。
米農家にとって4月は一年で一番の繁忙期です。毎日、沢山の作業が目白押しです。そんな中、先日、集落総出で田んぼの斜面に防草シートを張ったのですが、これがもう大変で大変で。50メートルのシートをみんなで支えて50センチおきに杭を打っていくのですが、帰宅したころには目を開けているのがやっとの疲労感でバタンキューでした。
アフリカのことわざで「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)というものがあります。私がこの言葉を教わったのは確か大学の英語の授業だった気がします。アフリカの民俗が谷や山を超えようとしたとき、一人で行けば周りを気にせず自分のペースで早く行けます。しかし、越境というのは様々な困難に直面します。一人だとそう遠くには行けません。そんなとき、集団ではどうでしょう。皆で助け合いながら同じ目標に向かって進むので遠くに行くことが出来ます。集落のみんなで張った防草シートも一人では無理な作業なのです。
のろしファームに置き換えるとどうでしょうか。のろしファームのミッションの一つに松倉地区の棚田の保全があります。先の20年で日本の農村にある棚田は壊滅的になります。集落の数も半減することが確定してます。20年先棚田を守り抜いた先には何が見えるでしょうか。お米という食糧のみならず、文化、自然環境などこれからの激動の時代を生き抜くために大切な様々な価値を次世代に提供できると考えています。これは決して他のもので代替え出来るものではありません。無論私一人で出来ることは皆無です。のろしファームに関わる全ての人が『20年先の棚田』を頭の片隅に置いていただけると、生産にも意欲が湧いてきます。是非、弊社のインスタグラムやHPをご覧にください。私が皆様にお届けしたい
『価値』を垣間見ることができます。そして、暖かくなってくるこの季節、直接松倉の棚田へお越しください。ショップ
で販売しているおにぎり片手に松倉の棚田を堪能してください。言葉では表現できない素晴らしい「何か」があなたを虜
にしますよ。
